戦時下でとばっちりを受ける農民の避難場所。城上り

農民は貴重な労働力。その為敵国もその労働力をねらう。

桜 月

国内が戦場になり追い詰められた軍は籠城という形にる。この時点で農村は敵軍の格好の狩場となるため農民は近場の城に非難します。

農民達は土地は荒らされ、財産を根こそぎ持っていかれ、殺戮されるか、労働力、あるいは、人身売買で銭を得る為、敵国に連行されます。

下級兵の主な収入源はこの略奪(詳しくは)がメインだった。

領主たちは農民を敵軍に殺戮されたり、人取り(捕虜)とされてしまっては、国内の経済活動が著しく低下し戦後の建て直しが困難になるため場内に非難させました。

その時農民たちは、持てるだけの兵糧も運び込みます。こうして農民が城内に非難することを城上りといいます。

農民達が運び込んだ食糧も、場内の食糧が乏しければ、徴収され守備兵に宛がわれる為、篭城の際一番ひもじい思いをすのは、農民だった。

しかも、農民達は場内の安全な場所を提供されるわけではなく、城の外廓(二の丸や三の丸等城を防衛する為のバリケード的な役割を果たす場所)に配置され、篭城戦の頭数に加えられます。

女性はいろいろな雑用、炊飯、負傷兵の看護等の任を果たし、男性は兵員として、各部隊に配置されます。

城内に逃げ込めばとりあえず敵軍からの略奪、殺人、人取り(捕虜)などからは逃れられるが、城内の食料が尽き始めると真っ先に農民が飢え死にという末路になります。

籠城という形をとっている時点で多くの場合、野戦で主力決戦を挑むだけの戦力がもはや無いということで、(作戦上あえて、城に籠もりながら戦うというケースもあります。一概にピンチ=籠城ではありまん。)敵軍が自国に帰るのをひたすら待ち続けて抵抗するという、精神的に苦痛な状態を強いられます。

食料はいつまでもつのか?明日敵方がどんな攻撃をしかけてくるのか?この城はいつまで、攻撃に耐えられるのか?恐怖と飢え渇き。

このような状態で、いつ終わるか分からない戦いを強いられ、狭い不衛生な場所で過ごさなければなりません。

城上りをして、ほっと一安心・・・・ではないのです。非難というより戦闘に加わるといった感じですね。

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農民