小荷駄奉行

縁の下の力持ち、小荷駄奉行

軍の編成 組織 役職

戦争を行う際、それに必要となる様々な軍事物資、食糧を運ぶ隊がある。

食糧を管理するのは兵糧奉行だが、物資、武器、食糧、設営道具、戦時に必要なあらゆる物を管理輸送するのが、小荷駄奉行だ。

設営用に使う物資がすべて揃っている隊を大荷駄隊とするする説もあるらしいが、戦国時代では荷駄隊、小荷駄隊と呼称するのが、一般的だったようである。

荷駄隊は軍の規模に比例して大きくなるが、戦闘部隊ではないため、必要最低限の警備兵しか配備されず、部隊の殆どの人員は夫丸(夫丸について詳しくはこちらで)であり非戦闘員で構成されていた。

目立たない裏方役だが、軍の生命線!

さてこの荷駄隊は前線で戦う華々しい隊と違い、戦記物のドラマや映画等では殆ど扱われることのない地味な存在ですが実際の戦場でのその役割は大変重要なのだ。

どんなに強いといわれる、軍団でもこの荷駄隊を襲われ失えば、軍は戦闘を続けられなくなり勝敗が決してしまうのです。

違う見方をすれば、戦力的に劣っている側でも、敵方の荷駄隊の場所の情報を掴みそこを急襲できれば、勝利を収めることができる可能性がでてくるのだ。

古今東西、少数の軍が大群に勝った例は、数知れず沢山ありますが、軍事物資、食糧が保管されている場所、部隊の情報を看破し、そこを襲撃して奇跡的な勝利を上げた将が沢山います。

このように、荷駄隊は、軍の生命線であると同時に軍の泣き所でもある。

敵方に標的にされやすく戦をする際、戦略上重要な意味合いを持ってくる。そのため、小荷駄奉行を勤める将は、兵法に優れたものでなければ勤まらないのだ。

小荷駄隊

隊を敵から守りつつ、前線への補給を常に途切れさせてはならず、その責務は重い

絶妙な采配を要求される

荷駄隊は、戦闘部隊ではないため基本、前線とは距離をとり軍の後方に位置する場所でその責務をこなすのだが、上にも書いたように敵方の標的になりすい他、正規軍以外にも盗賊の類の連中にも気を配らねばならない。

荷駄隊は常に危険な状態に置かれている部隊なのだ。

その状態の中で前線への補強を常に可能な状態に保っておく必要がある。何が起こるか分からない戦場でうまく立ち回り、物資を死守しなければならい。

それと、前線との距離感も非常に大事で、近すぎれば前線で戦う部隊の邪魔になり、遠すぎれば前線への補給が困難になるため、絶妙な距離間を保っておく必要もあるのだ。

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これが小荷駄奉行の役割です。

シビアなポジション小荷駄奉行

戦場で腕を振るう武士達に比べ、荷駄奉公の職務は地味で目立たないのですが、軍が戦闘に専念できるのも、荷駄隊あってこそなのです。

にもかかわらず、職務は成功して当たり前、失敗は戦の負けを意味し責任を追求されるつらいポジションです。

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