日本人って盾を使わないの?(鉄砲登場前の時代)

日本の武士に楯のイメージがない?

軍の編成 組織 役職

日本の合戦シーンなんかで、日本人が楯を持って戦うイメージって、皆さんあんまり持っていらっしゃらないのではないでしょうか?管理人の憶測で申し訳ないのですが、間違ってたらごめんなさい。

海外映画の合戦シーンには、よく弓矢の打ち合いから合戦が始まりますが、これは日本も同じです。鉄砲が登場すると楯の様相は少し変わりますが、弓矢等飛び道具を防ぐ為日本でも楯が用いられていました。

合戦は軍の主将あるいは代表者が敵陣に、鏑矢(かぶらや 詳しくは)を打ち込みます。これが合戦を始める合図となり、両軍の矢の打ち合いが始まるわけです。

よく「弓矢の道」とか「弓矢の家」といいますが、武士達が弓矢を主要武器として使用していたことから来ていて弓矢の扱いが優れているかどうかが問われていました。

合戦始めの弓の打ち合い、この時、前線の兵に楯を持つ役がいてその楯の後ろから矢を放ちながら、全軍がジリジリと前進して行きます。実はこの矢の打ち合いが合戦の優勢、劣勢を分ける重要な戦局でした。

両軍ここが踏ん張り所で、この場面で押し込まれ始めると、防ぎきれなくなり、楯持ちの兵隊が逃げ始め、相手の突撃をもろに食らってしまうのです。

両軍どちらも崩れる事無く、ある程度の距離になると、楯持ち達が左右、あるいは後方に下がり、徒歩武者、騎馬武者の突撃が展開します。

野戦以外にも拠点攻略に欠かせない楯

上記は野戦の例だが、砦、館、城攻めに際しても、楯持ち役が必ずいて、この楯がないと、とてもじゃないが敵が篭る拠点には近づく事は出来ない。篭る側は、それこそありったけの矢や石を浴びせてくるので、楯の後ろに隠れながら近づいていく。

西洋に見られる右手に剣、左手に盾という格好。これは確かに日本の武士の姿には見られません。日本人は接近戦になると両の手で刀を持って戦います。

ここは少しほかの国との違いかもしれません。そのかわり、武士が着ている大鎧の肩にぶら下がってるでかい板みたいなやつ、あれを「袖」と言うのですが、あれがいわば盾として機能していたようです。刀以外にも弓を打つ時、無防備になる胴体や肩を守る役割を果たしています。

不思議と日本のドラマ等では、こういった楯を並べて軍が前進してるシーンってあまり見られないような気がするのですが、管理人の気のせいでしょうか?楯は戦において無くてはならない物でこれが無いと、戦にならないのです。

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