足軽大将、弓大将、槍大将

隊の班長、足軽大将

軍の組織 編成 役職
侍大将を長として一個の隊とし、その下に各兵種別ごとの指揮官が置かれる、これが足軽大将や槍大将等である。

室町時代から槍がはやり始めて足軽に槍を持たせ槍部隊とした。室町後期に鉄砲が登場し、足軽に鉄砲をもたせて鉄砲隊とした。これら隊のリーダーが槍大将や鉄砲大将等である。

軍が敵軍と対峙し、攻撃するタイミングや、あるいは引いたり、移動したり等、大人数のスムーズな作戦遂行を実現するため、このような編成にされているのです。現在の会社組織、軍の編成なんかも、これとさほど変わりのない構造になっていると思います。侍大将指揮の下、各兵種ごとの大将が兵士達を監視し、統率します。

samuraitaishou

 

当時の戦争は、よく一番槍や二番槍など、誰よりも先に敵軍に仕掛けることを名誉とする風潮がありました、しかしこれは大変危険で誰か一人が勝手に戦闘を始めると、全体が無秩序な戦闘を開始してしまうのです。こうなると収集がつきません。特に弓隊や鉄砲隊による勝手な射撃が回りに伝染して、皆が射撃を始めてしまい、その後無秩序な突撃戦が始まってしまうのです、こなるとただの乱闘、混乱で、そのうち各々が勝手に逃げ始めます。

現在の私達が大勢の大混乱の中で揉みくちゃになるなんて経験は、まあほぼ無いとと思いますが、皆さん運動会で騎馬戦という競技をやったことがある人もいると思います。あれも加熱すると、乱闘状態になり、自分が今どこに居るのか、右、左が分からなくなるんです。これが集団心理で一人が混乱し始めると、全体に伝染していき、もうめちゃくちゃになるんです。

これが命に直接関わる戦闘では、絶対に避けなければならない状態であるため、各大将が攻撃のタイミングを統一させ、戦闘中の際には、鼓舞したり、引いたり等の統制を測るのです。

現場では侍大将を筆頭に各隊の大将の徹底した統率が命運を分けることになります。

軍の組織 編成 役職