農民、商売するのも命懸け。

飢饉に悩まされる人々

月 桜

戦時中、軍は常にドンパチやっているわけではなく、作戦上滞陣したり、あるいは両軍攻めあぐねて、膠着状態になったりします。

漁民や商人達は戦時中格好の略奪の標的になるので、身を隠していますが、軍が滞陣している時は、陣に近寄っていきます。

これは、陣中で商売をするためで、兵隊達は戦時中に配給される米類の粗末なものしか支給されないため、魚や肉、酒等を売りにくるのです。また、武器、防具類の商人達なんかもやってきます、損傷した物を買い換えたり、弓の弦や矢など補給したりするのです。

しかし、陣に近寄るのは危険で命懸けです。向かう先の軍が全うに商売取引をしてくれる相手なのかは未知数であり、下手を打てば強奪される恐れがあります。

彼ら商売をしにくる者同士の情報網である程度、あの軍の指揮官は安全だ危ないなどの、情報を元に、行動をするのでしょうが、それだって確実ではないし、指揮官の腹の居所が悪ければ、殺されかねないので、決死の覚悟で陣に向かうわけです。

それでも、商売しに行くわけですから、陣中は格好の稼ぎ場だったわけです。また、敵軍にスパイ商人や娼婦を送り込み、ベロンベロンにさせて戦闘不能状態にさせる事にも利用されました。

ちょっと話はずれますが、秀吉がスパイ商人を使い敵国の米を買いあさり相場を吊り上げた後、戦争を仕掛けた例もあります。こうすれば、米がそう簡単に手に入らなくなり、戦争が困難になるからです。

戦国武将

中世の日本は戦時下では商人にとって、格好の稼ぎ場であった。こうした食べ物や、武器防具戦争に必要な物意外に儲けになる商売がありました。それは人身売買です。(くわしくは)戦場ある所に必ずこの人身売買を行う商人が現れました。

何処の軍も人取りに夢中になっていたのだ。

単純に商売といっても、当時の治安であるので、強奪は横行してるわ、味方同士でのだまし合いなど等、商売自体が大変な行為で命懸けです。

こうして、彼らの生きる様を追ってみると、したたかさと度胸、たくましさが伺えます。腕っ節ではなく、知恵と度胸で生きる庶民達なのです。

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