農民(民衆)の影響力

農民はただ摂取されるだけの弱いだけの存在ではない。

桜 月

農民はヒエラルキーの中で、下位に位置し一方的に摂取される立場ではあるのですが、民衆の影響力は、国主に多大な影響を与えています。

国主、大名に位置する立場にいる人間はこの民衆にある程度支持される必要があるのです。

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捕虜 人取り競争。それは食う為に農耕と同じように行われていた。

食う為に人は人を売る。

桜 月

敵国に国内を占領されると、その土地の者は捕虜にされます。これは、古今東西かなり昔から行われていて、日本も例外ではなく、兵士達はこの捕虜獲得に夢中になっていた様子がいろいろな資料から見て伺える。日本ではこれを人取りと呼んでいた。

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戦時下での農民、陣人(夫丸)は影の大功労者

陣人(夫丸)とは?

桜 月

近世、いわゆる戦国時代辺りなってくると、農民の徴収はかなり厳しく取り締まられようになり、管理されていたようです。各々その国によって、税率が事細かに定義され、領内の農民達はそれにあわせて、人員や馬、食料を提供しないと罰せられます。

働いても働いても、領主からの多額な租税、家の働き手を戦場に駆り出される、しかも家の主が戦死してしまっても、なんの保証もない・・・・・いかに過酷な生活だったのかが、伺えます。

因みにどうしても家の主を戦場にいかせたくない場合、自腹で銭や俵を捻出し、代理人に依頼するケースもあったようです。これがいわゆる、傭兵といった人達です。

当時、徴兵された農民達以外(足軽級)の他に陣人(夫丸ともいう)と呼ばれる者達が多く徴収されました。雑兵物語にはこの夫丸の様子が詳しく描かれています。

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戦時下でとばっちりを受ける農民の避難場所。城上り

農民は貴重な労働力。その為敵国もその労働力をねらう。

桜 月

国内が戦場になり追い詰められた軍は籠城という形にる。この時点で農村は敵軍の格好の狩場となるため農民は近場の城に非難します。

農民達は土地は荒らされ、財産を根こそぎ持っていかれ、殺戮されるか、労働力、あるいは、人身売買で銭を得る為、敵国に連行されます。

下級兵の主な収入源はこの略奪(詳しくは)がメインだった。

領主たちは農民を敵軍に殺戮されたり、人取り(捕虜)とされてしまっては、国内の経済活動が著しく低下し戦後の建て直しが困難になるため場内に非難させました。

その時農民たちは、持てるだけの兵糧も運び込みます。こうして農民が城内に非難することを城上りといいます。

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悪党、傭兵、その姿あり方は様々。でもやっぱり農民には迷惑。

戦力として雇われる悪党と傭兵

桜 月

戦時下において相手側に勝つためには、とにもかくにも人数が必要です。そのため農民は徹底的にかき集められます。

しかし、集められるメンバーは農民だけではありません。山賊や海賊等いわゆる暴力団を組織している武装集団連中も雇うのです。こういった組織を悪党と呼んでいました。この悪党は鎌倉時代の辺りから急激に増えていったそうです。

戦時下においては領主や将達は彼ら悪党を積極的に採用していました。戦争という状況下においては、勝つ為であればなんでもござれ!の無法状態な為、戦場は悪党達には格好の稼ぎ場所と化していたのだ。

特に戦時下においては、殺人、強姦、略奪、焼き討ち、人身売買、悪の限りすべてが、黙認されるのである。

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戦が起こると大迷惑な農民

農民の自衛方法

桜 月

戦記物では武士達の英雄譚は、よく語られるのですが、当時の人口の殆どは民間人つまり農耕をして生活をしていました。

そこで、今回は、この農民にスポットを当ててみようと思います。

皆家族をつくり集落を作って暮らしています。この日常生活を送っている最中近場が戦場になると、周辺の人々は大変な目に逢います。敵軍による乱暴狼藉、田畑を荒らされ、家は焼き払われ、人は売り買いされます。

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