船奉行

海で陸路のごとく采配する船奉行

軍の組織 編成 役職

敵地に進入するには、陸路だけでなく、渡海、渡河が必要な場合が多々ある。これを軍船と位置付ける記載は、吾妻鏡や平家物語にも記載が見られ、1185年頃から見られる。

当然この軍艦を取りまとめる長が必要になってきて、これを後世で船奉行と呼んでいた。この呼び名も家ごとにまちまちで、船大将、船手大将、海賊衆等とも呼ばれた。

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足軽大将、弓大将、槍大将

隊の班長、足軽大将

軍の組織 編成 役職
侍大将を長として一個の隊とし、その下に各兵種別ごとの指揮官が置かれる、これが足軽大将や槍大将等である。

室町時代から槍がはやり始めて足軽に槍を持たせ槍部隊とした。室町後期に鉄砲が登場し、足軽に鉄砲をもたせて鉄砲隊とした。これら隊のリーダーが槍大将や鉄砲大将等である。

軍が敵軍と対峙し、攻撃するタイミングや、あるいは引いたり、移動したり等、大人数のスムーズな作戦遂行を実現するため、このような編成にされているのです。現在の会社組織、軍の編成なんかも、これとさほど変わりのない構造になっていると思います。侍大将指揮の下、各兵種ごとの大将が兵士達を監視し、統率します。

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侍大将

戦闘のエキスパート、侍大将

軍の編成 組織 役職

侍大将という言葉自体は意外と古くから使われていて、源平合戦頃辺りには、使われていたようである。これが戦国時代、江戸時代には物頭ともよばれるようになる。

室町後期にってくると、戦争自体が大規模化し、隊ごとに扱う武器も多様化していき、主に、弓、鉄砲、槍、徒歩武者、騎馬、小荷駄、に分け、それぞれの隊にこれらが編入される形になります。その隊を指揮するのが、いわゆる侍大将です。

侍大将

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使番

軍のネットワーク網、使番

軍の編成 組織 役職
よくドラマ等で武田軍の兵隊で背中にむかでのマークがついた旗を指して馬で駆け回っているシーンをみたことありませんか?あれが使番と言われている者達です。

使番は伝令役と解釈すれば、その職務内容がすぐにわかると思います。当然この役職も大変重要で、平時、戦時中共に大忙しになります。とくに戦争が勃発するかしないかの瀬戸際の際には、使番は各地を飛び回ります。

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軍目付

主将の両目となり働く者達、軍目付

軍の組織 編成 役職
軍目付け、目代、横目とも呼ばれる。この役職も非常に重要な役職で戦の最中に軍全体がしっかりと機能しているかを監視する役職で、進んで戦闘に参加はしない。

現在でも、本社から支社に視察を目的に送られてくる人間がいるが、これと似ている。軍目付は、軍の中で誰がどのような働きをしていて、その戦いで誰が貢献度が高かったか等を主将に報告します。

つまりこの軍目付けの報告次第で、お給料が変わってくるわけです。

この意味は非常に大きく、いわゆる戦後の論功行賞での判断基準の材料になるため、非常にシビアな仕事です。

現在の私達も会社勤め等をしていると、なんでこんな人物が査定をしているんだ?などと不満をもったこありませんか?、また自分が査定する側になり過度なストレスを感じたことありませんか?ありますよね。

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旗本軍奉行、馬廻衆

主将を何が何でも守る親衛隊

戦い
軍奉行とは軍を総括する役目をはたしているが、時代が進むにつれ、戦争自体が大人数化、長期化していった為、奉行が細分化されていき、集団が規律や命令系統を厳格化するため、それぞれの役割がはっきりしていた。

そのなかで軍の本陣周りに常にはべり主将を守る義務を果たす、旗本軍奉行がある。いわゆる親衛隊の指揮官であります。この隊は主将を守ることを主とするが、遊撃隊として、どこにでも駆けつけることができる隊も混ざっていた。戦闘中にどこかの部隊が窮地に陥った場合そこに駆け付けたり、あるいは囮部隊になったり等、小回りの利く機動力の高い部隊です。

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軍奉行

主将の右腕、軍奉行

戦
戦をするにあたって、軍は強靭な連携を必要とします。その連携を司るのがその軍の主将ですが、主将の傍らには、必ず軍奉行という役職に付く人物がいました。

戦では一般的に主将が指揮をとることになるが、何らかの理由で、指揮を代行する者を軍奉行とする。例えば、主将が出陣していない軍、また主将がまだ若く経験が乏しい場合等、ケースは様々だが、主将より、軍の指揮権を委ねられ、いっさいの責任を負う役職である。

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