戦場の行く末を監視する農民、百姓
戦争が起こると、農民、百姓は、城上り(詳しくは⇒)、山上り(詳しくは⇒)といった方法で非難をするが、その後このもの達が山や高台から気楽に戦争見物を決め込んでいるといった話を聞いたことがありませんか?
確かに昔の書物等にこのような光景を描いているものがあります。しかしこれは少し楽観的な見方であるようでしす。
彼ら非戦闘員は非難した後戦争を傍観しています。しかしその避難場所を敵軍に知られると、戦闘がひと段落した時点で敵軍が襲撃してくる可能性を十分に秘めているので、決して気楽な見物といったわけではなかったようです。
集落の側に領主の城や砦がない場合、非戦闘員は山に逃げ込み普段からある程度の防衛が出来る準備をしていました。これは隠れるといった意味と、いざという時の防衛の為の処置です。彼ら彼女らは武士ではありませんし、なにより大事なのは自分達の安全です。そのため武士のような誰それに一生ついていきます的な主従の感情は極めて低いのだ。